朝のボランティア活動の時間に3年生のS君が, 廊下に何かいるのを発見。でもふつうに歩くときの高さからは何も見えません。小さすぎて見えないのです。よくみると黒い小さな物体が1つあるのはかろうじて見えます。
集まってきたほかの子どもたちが, かなり興奮した様子で騒ぎ始めました。近づいてしゃがみ込んでみますと, なんと1個の黒い物体はおとなのダンゴムシ。子どもたちが興奮したのは, その近くにいる「ダンゴムシの子どもたち」だったのです。今も昔もダンゴムシは子どもたちの仲間で宝物なんですね。
ダンゴムシの子どもたちは真っ白い体で体長1mmほど。大人のダンゴムシから四方八方へ動いていくのがわかります。ちょっとふれてみた子から「わあ, 子どももさわると丸くなるんだ。」と驚きの声も。
それにしても1mmほどの小さな姿を見逃さなかったのは, S君さすがといわなければなりません。高いところから世相の方へ目が向きがちな大人と違い, 子どもたちの目は足下にある宝物をするどくとらえます。しばし, 上級生から下級生まで多くの子どもたちが床に頭を寄せ合って, ダンゴムシの子ども談義に花を咲かせていました。何に入れてもはい出てくるので, その後外へ逃がすことになったようです。